【魔法の布】保育園リトミックで子どもが夢中になる「スカーフ遊び」の深い教育的ねらい

こんにちは、ピアノ・リトミック講師のさやか先生です!
3人の子どもを育てながら、音楽と子育てをテーマに、親子でできるおと遊びや教室の運営アレコレをゆるっとお届けしています。
10月に入り、外の風もやっと涼しくなってきましたね。小学校では運動会の練習が始まり、YouTubeでダンスを覚えてくる時代になったことに、しみじみと変化を感じています。
今回は、私が保育園でのリトミックレッスンで必ず取り入れる、子どもたちが熱狂的に大好きなアクティビティ、リトミックスカーフを使った遊びとその**「裏側のねらい」**について熱く語ります!
1. リトミックスカーフって何?
リトミックスカーフは、ふわふわとして向こう側が透けて見える、チュールのような素材の布です。空気抵抗でストンと落ちず、ふわふわ、ゆらゆらと落ちてくるのが特徴です。
(Amazonや楽天で「リトミックスカーフ」と検索するとすぐに出てきますよ!ご家庭にあるバンダナや薄いハンカチでも代用できます。)
この魔法の布を使うことで、**目には見えない音楽(拍やテンポ)**を、子どもたちが視覚と体の動きで感じ取ることができます。
🎶 拍感とテンポを体感する遊び
音楽を表現するとき、指揮者はリズムを可視化するために指揮棒を振りますが、子どもたちにはスカーフを使います。
- 2拍子(タテの揺れ): 「1、2、1、2」に合わせて、スカーフを**下(ダウン)、上(アップ)**と動かします。指揮法では1拍目は下に振るので、この動作で拍の強弱や流れを体感します。
- 3拍子(ヨコの揺れ): ワルツのような「1、2、3」のリズムは、横揺れで表現します。スカーフが横に流れる動きを見ることで、2拍子とは違う「3拍子の流れ」を体で感じ取ります。
音楽の変化に合わせて、子どもたちが**「今の曲はどっちだろう?」**と耳を澄ませ、動作を切り替える練習にもなります。
2. 小学校の壁を越える!スカーフ遊びの「深い狙い」
スカーフ遊びで最も私が重要視しているのは、**「遊びの中で、小学校入学後の生活に必要な能力」**を身につけてもらうことです。特に以下の2つの能力を鍛えます。
空間認知能力と多動性を鍛える
「リトミックスカーフをキャッチする」という遊びに、少し難易度を加え、体の使い方を学んでもらいます。
- 「頭でキャッチ」: スカーフを広くふんわり投げ上げ、広げたスカーフが落ちてくるタイミングを予測し、頭でキャッチします。力の入れ方、抜き方、距離感を意識します。
- 「背中やお尻でキャッチ」: 年長さんになると、スカーフを投げた後、四つん這いや背中を向けてキャッチする遊びを取り入れます。
この「背中でキャッチ」が、実は小学校の集団行動に役立ちます。**「整列」や「前後の人に物を配る」といった場面で、子どもは「後ろをチラッと見て自分のポジションを確認する」**ことが必要になります。
普段、あまり意識して後ろを向かない子どもたちに、遊びを通して空間認知能力と多動性を養ってほしいという狙いがあります。
社会性と自己主張の練習
レッスンでは、スカーフを配るときに**「何色が欲しい?」**と一人ひとりに聞くようにしています。
これは、自分の希望を明確に伝える練習と、**「自分の思い通りにならない経験」**をさせるためです。
- **「ピンクが欲しい!」**と伝える(自己主張)。
- 在庫がない場合**「ピンクはもうなくなっちゃったよ。残っている中で何を選ぶ?」**と問いかける(折り合いをつける)。
日常生活では、大人が子どもの要求を**「察して」先に動いてしまうことが多くなりがちです。しかし、小学校に入ると自分で判断して、集団の中で折り合いをつけて行動**しなければならない場面が増えます。
「欲しかったものが手に入らない」という経験を通じて、我慢の仕方や次善の策を選ぶ力を養うことも、リトミックという場の大切な役割だと考えています。
3. リトミックは「遊び」に見える教育
リトミックは、パッと見は「楽しそうな遊び」に見えますが、その裏側には、子どもの発達段階と小学校入学後の環境を見据えた複雑なねらいが詰まっています。
**「これ、やったことある!」「こうやればいいのか!」という成功体験の種を幼少期にまいておくことで、子どもたちが「小1の壁」**にぶつかったときに、自分で乗り越える力になってくれると信じています。
私も日々学びながら、音楽と遊びを通して、子どもたちの**「生きる力」**を育むサポートを続けていきたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。皆さんの子育てや教室運営のヒントになれば幸いです!
「好き!」を大切にしたレッスンで、音楽をもっと楽しく!!
まずは体験レッスンから、お気軽にご相談ください!
2025年のピアノレッスン受け入れ可能時間のご案内
火・木・金 15:00〜15:30
