【リトミックの即時反応】集中力と注意力を育む「おとあそび」の秘密

こんにちは、さやか先生です!
このチャンネルでは、音楽と言葉をテーマに、おうちで楽しめる「おとあそび」や、子育てのヒントをゆるっとお届けしています。(音声配信の文字起こしになります)
今日は「リトミック」について、特に「即時反応」というものに焦点を当ててお話ししたいと思います。
リトミックというと「これぞリトミック!」と言われるくらい象徴的な活動ですが、なぜこの即時反応を行うのか、その狙いをお伝えしますね。
即時反応が育む、子どもの大切な能力
リトミックの即時反応には、子どもたちの集中力と注意力を向上させるという大切な狙いがあります。
音をよく聞いて行動したり、反応したりする能力は、これから学校生活や社会の中で最も重要になる力の一つです。先生の指示を聞いて、判断して、反応する。これは集団生活において欠かせないスキルですよね。
- 「はい、座りましょう!」と言われたら座る。
- 「立ってください」と言われたら立つ。
- 「体育館に移動しますよ」と言われれば体育館に移動する。
- 「鉛筆を持ってください」と言われたら鉛筆を持つ。
小学校に入学した際、こうした「即時反応」ができるかどうかは、学校生活をスムーズにスタートできるかどうかに大きく関わってきます。特に注意力を高める上で、この即時反応の感度を上げていくことが効果的なんです。
なぜ「生の楽器」が大切なの?
ここで一つ、とても大切なポイントがあります。それは、即時反応はCD音源ではなく、先生が直接楽器を演奏して行うべきだということです。
「CDも音が鳴るじゃん!」と思われるかもしれませんが、CDの音源は基本的に一定の速度やタイミングで構成されています。例えば、音が止まる瞬間も、毎回同じタイミングですよね。子どもたちはすぐにそのパターンを覚えてしまい、記憶力の問題になってしまいます。これでは、本当の意味での集中力や注意力は育ちません。
なぜなら、先生が演奏する「生の音」だからこそ、以下のような細やかな調整が可能になるからです。
- 速度の変化: 大人と子ども、さらには乳幼児と年長さんでは歩く速度も違います。その子どもの発達段階に合わせて、音楽の速さを自由に変えることができます。
- 表現の変化: 「だんだん速く」「だんだん遅く」「だんだん大きく」「だんだん小さく」といった表現は、生のピアノなどのアコースティック楽器が最も簡単に、そして豊かに表現できます。
- 子どもたちの反応に合わせた柔軟な対応: 子どもたちの様子をよく見て、この速さだと早いかな?遅いかな?スキップは難しいかな?といったことを判断しながら、先生がその場で音楽をコントロールすることが非常に重要です。
音だけじゃない!五感で感じる即時反応
中には、楽しくなってしまって音が聞こえなくなる子もいますよね。でも大丈夫!リトミックでは、五感を使って音楽を感じ、体で表現することが大切です。
例えば、周りの友達が音を聞いて動きを変えたことに、目で見て気づくことも素晴らしい反応です。「周りが違う動きをしているぞ」と視覚情報で捉え、それに合わせて自分も動きを変える。これも立派な気づきです。
学校に行った時に親御さんが不安に思うことの一つに「うちの子、学校でついていけるかな?」ということがあると思います。耳からの情報(先生のお話を聞く)だけでなく、目で見て周りが何をやっているのかを判断し、自分も同じ行動をするという視覚情報への対応力も非常に大切になってくるからです。
おうちでできる「おとあそび」
もし近くにリトミック教室がない、または時間帯が合わないという場合でも、おうちで簡単に「即時反応」のおとあそびができますよ!
1. 歌とストップ! お母さんが好きな歌(童謡でもアイドルの曲でも何でもOK!)を歌いながら、突然ピタッと止まってみましょう。お子さんも一緒に歌ったり、手拍子したりしながら、お母さんが止まったら自分も止まる。これを繰り返すだけでも、集中力と注意力が養われます。
2. 身近なもので楽器あそび お箸やスプーンとボールなど、おうちにあるもので楽器の代わりになります。好きなリズムを鳴らして、お子さんに歩いたり走ったりしてもらい、音が止まったらピタッと止まる。安全に配慮しながら、色々な音で試してみてください。
お子さんが「私の話を聞いてくれないな…」と感じる時も、もしかしたらお子さんの中で「お母さんの話を聞くぞ」というカーソルが向いていないだけかもしれません。そんな時こそ、急に歌をピタッと止めてみるなど、普段と違うことをしてみると「あれ?」と注意を向けてくれることがあります。
学校の先生も、ざわついている教室で急にピタッと黙ることで、子どもたちの注意を自分に引きつけることがありますよね。これも即時反応の集中力や注意力を活用したテクニックです。
音楽の楽しさを全身で!
リトミックの即時反応は、ただ音楽に合わせて楽しく歌ったり踊ったりしているだけではありません。就学に向けて、お子さんの聞く力、判断力、行動力といった大切な非認知能力を育む、非常に有効な経験になります。
「音が止まったら止まらなきゃダメよ」と強制するのではなく、「音楽をよく聴いて、どんな風に動いたらいいか考えてみよう」という気持ちで、お子さんと一緒に楽しんでみてください。赤ちゃんの場合は、抱っこして一緒に参加するだけでも大丈夫ですよ。大人もついついボーっとして音が止まっていることに気づかない、なんてこともあるかもしれません(笑)。
音楽の先生方の中には、こういったリトミックの意義はよく分かっているけれど、うまく言葉で説明できないという方もいらっしゃるかもしれません。今日のこのお話が、パパやおじいちゃん、おばあちゃんへの説明や、先生が生徒さんや保護者の方に説明する際の参考になれば嬉しいです。
今日のブログが、お子さんとの関わりや教室作りのヒントになれば幸いです。
では、また!
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